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自己分析こそがライブ配信のカギ!

「ライブ配信を始めるなら事務所に入ったほうがいいの?」「ライバー事務所の選び方が分からない」

そんな悩みを解決するため、ライバー事務所に突撃取材をおこなう本連載。第3回目は、「COUPE MANAGEMENT」でライバー事業部統括マネージャーを務める松本さんにお話を伺ってきました。

他人の意見に左右されず、自分の意志で決断せよ!


岡田

LIVER MAGAZINE初のオンライン取材ですので、不慣れな点もあるかと存じますがよろしくお願いいたします。


松本

よろしくお願いします!



【プロフィール紹介】自身も幼少期より音楽活動に励んでいた経験から「エンタメ業界で活躍する人のサポートがしたい」と考え、ライブ配信業界に足を踏み入れた。現在はCOUPE MENAGEMENT ライブ配信事業部統括マネージャーとして、数多くのライバーをサポートしている。


岡田

早速ですが、普段のお仕事についてお伺いさせてください。


松本

新規ライバーの面談をはじめ、配信内での目標設計や将来のビジョンに関するブレストなどがメインの仕事で、日々発生するライバーさんからの質問や悩みにも対応しています。




岡田

幅広くライバーさんのサポート全般をされているイメージで合っていますか?


松本

おっしゃる通りです。たくさんのライバーさんと関わるようになって気付いたのですが、僕はなんとなくライブ配信=知名度があったりフォロワーが多ければ成功するシンプルな構造を想定していて。正直甘く見ていたところもあったのですが、今はそのイメージがガラッと変わりましたね。

それこそ、現時点では知名度やフォロワーがゼロの人でも、本人のプロ意識次第で成果を出すことができる可能性を秘めているのがライブ配信なのでサポートしがいがあります。




岡田

プロ意識とは具体的にどんなことを指すのでしょう?


松本

表現は様々あると思いますが、個人的には「覚悟を持てるかどうか」だと考えます。他人に左右されたり、自分で決断できないライバーは人気になれません。誰かに言われたからやるのではなく、自分の価値をしっかりと客観視し、ニーズに応える姿勢が大事かと。




岡田

自分の価値を客観視するのはとても難しそうです…。


松本

僕はまず、ライバーさんに「この先どうなりたいか」をヒアリングします。最初は「誰からも愛されたい」のような抽象度の高いところからスタートするのですが、本人の口から具体的なアイデアが出てくるまで徹底して向き合う。

情報収集が足りなかったり視野が狭ければアドバイスをしますが、ディスカッションを続けていくうちにどんどん解像度が上がっていくことで、最終的には自分で決断してもらうことがポイントです。




松本

ライバーを目指して応募してくださった方と面談していると「そんなこと考えたくない」という人もたまにいますが、そのスタンスだとライブ配信を続けるのは難しいと思うので正直にそれも伝えています。

ライブ配信はまだまだ未開拓な領域なので、これをやれば100%成功するようなフォーマットがないジャンルです。だから、ある程度そこに懸ける想いがないと成長できないんですよね。




岡田

マネジメントする立場として意識していることはありますか?


松本

世間で今何が流行っているかは抑えています。あと、ライブ配信には欠かせないリスナーさんのトレンドや傾向も理解できていれば、マネージャーとしては強い気がします。




岡田

リスナーさんにもトレンドがあるんですか!?


松本

リスナーさんにもトレンドや傾向はありますよ。誰かと繋がりたいだけの人もいますし、ガッツリ応援できる人を探しているケース(誰かに熱中したい人)など様々。コアなファンになってくれそうな人を見極めたり、アプローチする方法を探る上でリスナー市場の分析はかなり重要だと考えています。



ライブ配信の鍵は自己分析×顧客目線


岡田

勉強になります…。少し話は変わりますが、御社の強みがあれば教えてください。


松本

柔軟かつ迅速な対応力は自慢できますね。以前、事務所をやめたいと言い出したライバーさんがいたときの話なんですが、ヒアリングしてみると事務所に対する要望(リスナーさんへのプレゼント発送を代行してほしいなど)が見えてきました。その要望への対応可否を社内全体で議論にかけるのでは時間がかかると思い、一旦僕が巻き取ったことでそのライバーさんは残ることを決めてくれたんです。

もちろん、キャパとか方針とか細かいことを言い出したらキリがないですし、この行動が正しいと言いたいわけでもありません。ただ、ひとりひとりの声を取りこぼさないように向き合うことを意識して柔軟に対処していますし、そのスピード感は大事にしています。




岡田

所属するライバーさんが増えていけば、ひとりひとりの要望に応えることに限界もあるのでは?


松本

もちろんまだまだ課題はあります。しかし、ライバー事務所が伸びていくためには、ひとりひとりと、そしてひとつひとつの課題と向き合い続けるしかないと思っています。恋人や家族でさえ完璧に理解し合えるなんてことはないですし、根本的にはそれと一緒かなって。諦めずに向き合い続けることでしか、人間同士の関係値や可能性を広げていくことはできないはずです。



熱い男だ…!


岡田

これまでたくさんのライバーさんと話をされてきたと思いますが、伸びるライバーさんとそうでないライバーさんの違いはありますか?


松本

先ほどプロ意識の話をしましたが、目標が明確なライバーさんは伸びやすいです。面談で開口一番に「ノルマはありますか?」と聞いてくる人は統計的にあまり伸びない気がしますね(汗)。

ライブ配信1本で生活していくとなると、ライバーはリスナーさんからのギフティングで生計を立てることになるので、応援してもらえる存在になれるかどうかが勝負です。思っている以上に地道な努力や日々の継続がモノを言う世界ですので、楽して稼ぎたいといった軽率な動機づけでは続けられないです。




岡田

真剣な気持ちでライブ配信に向き合うほど、壁にぶつかったりつまづく瞬間もあると思います。そんな時に、ライバーさんに対する声のかけ方で気をつけている点があれば教えてください。


松本

ある程度の波があるのは仕方ないことだと、現実を受け入れてもらいます。そして、何のためにライブ配信を始めたの?とヒアリングすることで「原点回帰」を促すことが多いです。




岡田

そのアクションは、実際にどれくらいの効果があるものですか?


松本

やはりこれも繰り返しになりますが、根本的に明確な目標があるライバーさんは切り替えられることが多いです。逆に、口だけだった人は逃げてしまいますね。

ライブ配信に限らず全てに関して言えることですが、仕事は「心構え」で決まると思っています。仕事の構造は「お客様に何かを提供し、その対価をいただく」のが基本。そのために、日々カスタマーファースト思考をアップデートしていく必要がありますよね。目先の実績に囚われず、すぐに成果が出なくてもお客様と向き合い続ける中長期的な視点が、ライバーさんを成長させてくれるのです。



ライバーはもっとハングリーになろう!


岡田

目標設計や覚悟が必要なことはとても理解できました。では、その次のステップとして必要な能力やスキルはありますか?


松本

ひとつは、リスナーさんのコメントを冷静に受け入れるスタンスですかね。心ないコメントを言われた時にそのまま受け取るのではなく、冷静にその背景を考えることで感情の浮き沈みが減ります。

また、自己分析や日々の行動の振り返りもマストです。ベタですが、結果を出しているライバーさんは目標の達成率を細かく見返し、足りない部分はネクストステップとして具体的な施策に落とし込みながらPDCAを回し続けています。日々のランクやメーターの変動に左右されず、中長期的なプランニングができるかどうかが肝心です。




岡田

ライブ配信市場は日々進化しているので、置いてけぼりにならないためには「ずっと中心にい続ける」必要性をすごく感じています。


松本

ライブ配信にはTwitterやインスタのように「映え」や「バズ」みたいな雛形がないんです。それが面白さであり難しさなんですが、どこで勝負するかを判断して自分だけの勝ち筋を見つけるしか成功はないので、険しい道のりです。




岡田

今後ライブ配信業界全体が盛り上がっていくために、必要なことはなんだとお考えですか?


松本

日本人は「お金を稼ぐ=悪」と思っている人が多いので、そのマインドセットを変える必要があるのではないでしょうか。ライブ配信がアジア市場でものすごく盛り上がった背景には、ハングリー精神の強さがあったと聞いたことがあって。

誰でも頑張れば成功できるモデルケースが生まれたことでここまで市場が伸びたはずなので、もっと必死にならないとダメだと思います。ビジネス思考の人が増えること自体を否定するつもりはないですけどね(笑)。




岡田

日本人の深層心理がボトルネックとは…まさかでした。


松本

応援されることを怖がるライバーさんも多くいます。「私なんかのためにギフトを投げてくれるのは申し訳ない」みたいな…。でも、それって需要があるのに自分の提供している価値に気づけていない状態なのですごくもったいないと思いませんか?

世の中にニーズがあることをしっかりと認識して、自分の存在や可能性にもっと自信を持ってほしいですよ、僕は!




岡田

確かに。でもなかなか自分に自信を持てない人も多そうです。僕だってきっと同じように悩んじゃうと思いますし…。


松本

気持ちはすごくわかります。だからこそ、我々ライバー事務所がメンタルやモチベーション面でのサポートもしっかりさせていただいています。ライバーさんと事務所が一体となってさらなる業界の発展に寄与したいので、これからも頑張ります…!



終始、熱い口調でライブ配信に関する持論や想いを語ってくれた松本さん。彼となら一緒に成長していけるかも、と思わせてくれるような安心感のある人柄でした。

もし、ライブ配信を始めてみたいけどどうすればいいのか分からない人や、ライバー事務所を探している人がいたら彼に話を聞いてみてはいかがでしょうか?

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