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ライバーとしての寿命を伸ばすには「広く浅く」がキーワード

インタビュー

ライブ配信が注目される前からライバーとして第一線で活躍していた女性を知っていますか?彼女の名前は林村ゆかりさん。なんとライバーとしての経歴は7年超え!

そこで、今回は彼女だからこそ知り得る情報や、長期間ライバーとして活躍してきたからこそたどり着いたライブ配信との向き合い方を聞いてきました。

ライブ配信は夢を叶えるツールから新たな職業として進化した

ーーー林村さんと言えばライバー界の中ではレジェンド的存在ですので、今日はお話させていただけるのをとても楽しみにしていました。

林村:何か参考になることが話せればいいのですが…。

【プロフィール紹介】美容師一家に生まれ、1度は美容師として働くも歌手になる夢を諦めきれず25歳で上京。その後、ライブ配信と出会い複数のプラットフォームで活躍。現在はライバー事務所「Grand New Day」の代表として育成やマネジメントにも精力的に関わっている。

ーーーもともとは歌手を目指されていたと伺いました。

林村:楽しそうなことに対する憧れが人一倍強いんです。子供の頃からテレビに出ている人がとてもキラキラして見えて、できることなら自分もなりたいと漠然と考えていました。

ーーー1度は美容師として働かれていますが、それはなぜですか?

林村:家庭環境のせいにするのは良くないと思いつつ、夢を語っても頭ごなしに否定される雰囲気があったからかもしれません。内に秘めた欲望を剥き出しにすることなく、控えめに育っていきました。

ーーーでは、かなり勇気を振り絞って上京されたんですね。

林村:結果的に歌手として大スターになることはできませんでしたが、自分の歌をCDとして形に残せたことは嬉しかったです。ちゃんといいものを作って届けたいと考えたのが歌手を目指した原点でもあるので、その点に関しては納得のいく着地だったかなと。

ーーーライブ配信との出会いについて教えてください

林村:上京してからなかなか歌手として芽が出ず、ジャズバーでアルバイトを続けていましたが、一向に知名度はあがっていきませんでした。そんなときに、知人を介してライブ配信を知ったんです。こんなキラキラした世界があるんだ!と思い、ライブ配信をスタートしました。

中国ではこんなに盛り上がってるんだよ!と見せてもらったライブ配信に感銘を受けたことを今でも鮮明に覚えています。

ーーーなるほど。

林村:本場のライバーさんを真似して、とにかくガチガチに作りこんだ配信をやりました。パソコンもライトも3台用意して背景もこだわったり、あの頃の配信をは再現しろと言われてもできないかもしれません(笑)。

ーーーパソコン3台。すごい…!

林村:当時は今よりもっと課金(投げ銭)に対するマイナスイメージがありましたが、お金を払って当たり前だと思われるようにとにかくクオリティにはこだわりました。しっかりとプロ意識を持つことで文句を言えない状態を常にキープしていた自信があります。

ーーー当時と比べてライブ配信に対するイメージは変わりましたか?

林村:抽象的な回答になりますが、以前は夢を叶えるツールと打ち出していたのに対して、最近は職業として成立することを大々的にメッセージとして取り上げている気がします。

広く浅くがライバーとしての寿命を伸ばす鍵

ーーーライブ配信はどんな性格の人が向いているとお考えですか?

林村:鉄のハートを持っている。広く浅くコミュニケーションが取れる。愛嬌がある。容姿に気を遣える。エンタメ好き。このあたりをバランスよく持っている人は向いていると思います。

ーーー広く浅く、は意外でした。ライブ配信で成功するにはどちらかというとコアファンの獲得が重要だと思っていたので…。

林村:もちろんライブ配信にはコアコミュニティとしての側面があることは理解していますが、長期的にライバーとして活動していくためには横のつながりも大事になってきます。それこそ、他のライバーさんの枠周りをしたり、自分の配信に直接関係ない部分や実益に繋がりづらいことも要領よくこなせる方が寿命が長いんじゃないかなと。

ーーーそれは7年以上ライブ配信を続けてきたからこそたどり着いた境地かもしれませんね。

林村:いい意味で何事にもあまり執着しないのは、長く太くライバーとして活動していくためには大切な要素です。いつどのタイミングでアップダウンがあるかは誰にも分からないですし、信頼していた人やリスナーさんが離れていくことも常々ある。そういった日々の出来事を成長のための新陳代謝として受け止められると、ライバーさんは次のステップにいけるはずです。

ーーー現在はライバー事務所の代表もされていますが、ライバーさんに共通する悩みはありますか?

林村:ギフティングに対して申し訳ないと感じるライバーさんは多いです。ただ、自分の提供するサービスに誇りを持っていれば対価をいただくのは(飲食店と同じで)自然なことではないでしょうか?自分の配信に価値を見出してくれているからこそ課金してくれているリスナーさんからの気持ちならば素直に受け取って、更なるサービス向上に役立てた方がよっぽど生産的だと思います。

ーーーライブ配信をやめようと思ったことはありましたか?

林村:少し冷たく聞こえるかもしれませんが、私にとってはただの習慣でしかないです。気分が乗らない日はもちろんありますが、やりたくないと思ってもやる。仕事ってそういうものですよね?

「お仕事」として誇りを持っていたので、続けることにネガティブな感情はほとんどありませんでした。

ーーーライバーとして成功する秘訣があれば知りたいです。

林村:会話の裏切りがうまいライバーさんの配信はついつい見てしまいますね。正統派で可愛らしさがあるのもいいんだけど、自分の予想と違う角度から物事を言われるとそれだけでファンになっちゃいます(笑)。あくまで個人的な意見なのであまり参考にならないかもしれませんが、独自のコミュニケーションスキルを磨けば刺さる人には刺さるのかなと。

ーーー林村さん自身はどんな工夫をしてきましたか?

林村:以前は生活の全てをライブ配信のために費やしていました。起きてから寝るまで誰かしらの配信を見たりネタやギフトを考えたり、トークテーマになるような体験をすることも。どんどん新しいライバーさんが参入してきて、活躍できるライバーさんの特徴も変化しているので最前線でトレンドをキャッチアップすることは意識しています。

ーーー林村さんクラスでも常に他の人の配信を見たり勉強したりするんですね。

林村:最近はライバー事務所の代表を務めていることもあり、コンサルやマネジメントに割く時間が増えています。以前は「他の人の配信には絶対行かないで」ってリスナーさんに伝えていた時期もありましたけど、今はむしろ自分の配信内で所属ライバーさんのことを紹介したり、お互いを行き来してリスナーさんを共有しあったり、みんなの幸せを最大化する方法を考えるようになりました。

これからライバーを目指す人に向けて一言お願いします。

林村:私は、自分のことを特技や自慢できることが多くない人間だと思っていますが、マイナスな出来事があってもネタに昇華させてポジティブに変えるエネルギーは常に持っています。±どちらの出来事もライブ配信では共感や応援につながるので、皆さんにもチャンスはあります。頑張ってください。

7年以上もの間ライバーとして活躍しながら、最前線を走ってきた林村さんから聞く話はどれも説得力のあるものばかりでした。取材中、今後は裏方に徹したいとおっしゃっていましたが、まだまだ現役ライバーとしての姿を見続けていたいと感じずにはいられません。

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