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ライブ配信を盛り上げたい!選手兼監督として最前線を走り続ける男

インタビュー

皆さんは「ライバー」という言葉をご存知ですか?ライブ配信を生業にしている人たちの総称なのですが、色んなバックボーンを持つ個性豊かな人がたくさんいるんです。

今回は、自身もライバーとして第一線で配信する傍ら、ライバーのマネジメント・育成も行っているりょーやんにインタビューを敢行。二足のわらじを履きながら精力的に活動する原動力はどこにあるのでしょうか?その素顔に迫りました。

自分を信じることで人は前を向ける

【プロフィール紹介】:10,008個の小物で織りなす芸を活用し、リスナーに元気を届けるライバー。pocochaというプラットフォームでトップライバーとして活躍する傍ら、ライバー事務所「LIVESTAR」で所属ライバーのマネジメントも行うなど、二足のわらじを履く敏腕クリエイター。

ーーー今日はよろしくお願いします。早速ですが、簡単に自己紹介をお願いします。

りょーやん:こんにちは!元気を届けるライバーのりょーやんです。工業大学を卒業して、1社目で広告系のwebコンサルと営業をやっていたんですが、挫折を味わったことを機に会社を辞めてフリーランスのwebコンサルとして活動。(情報がゴチャゴチャするんですが)同時並行で芸人も目指していたタイミングでして(笑)、知人の紹介で今の事務所と巡り合った結果、ライバーになりました。

元々、小さい頃からタレントになりたいという夢を描いていて、ライバーになる前はバンド活動をしていたこともあります。ややこしくてすみません(笑)。

ーーーえ?工業大学出身!?それにwebコンサル…?失礼ですが、全然理系っぽく見えないです…。

りょーやん:大学では主にプログラミングを勉強していたんですが、一切身についてないのでライブ配信には全く活かされてないですけどね(笑)。

心理学には興味があったので、自主的に他学部のゼミに参加したりと対人関係やコミュニケーションについて深掘りしていた時期があって、それは結果的に今のライバーマネジメント領域やリスナーとのコミュニケーション部分で参考になっているかもしれません。

あと、データ解析や課題解決に向けてPDCAを回しながら、常にネクストアクションをどうするかを念頭に置いて行動していたwebコンサルの仕事は、ライブ配信後にリスナーがどれくらいきてそのうちの何人がコメントをし、それぞれの属性はどんなタイプか、みたいな分析にかなり役立っています。

データ解析…。急に理系っぽい…。

ーーー元々タレント志望だったんですね。

りょーやん:大前提として僕は「普通の人生で終わらせたくない」と思って生きてきました。タレントを志すようになったのも、その考え方に起因しています。

大学までの人生はそこそこ上手くいっていたし、自信があったんです。起業を考えていたのでその足がけを作るために入社した会社も、自信たっぷりな部分を買われて採用してもらったほどでしたし。

でも…過信しすぎていました。現実は厳しくて、周りと比べて成績が劣っていた僕は自分に失望し、それまでの自信がなくなっていった。初めて味わった大きめの挫折ですね。

ーーーでも、そこで終わらなかった…?

りょーやん:正直に言うと会社を辞めたあとも、なかなか立ち直れない日々が続いていました。でも、ある人が「過去のことは知らないし、俺は今のりょーやんが好きだ。自分の可能性をもっと信じろ」と言ってくれたんです。

その言葉を聞いたときに、心の中で自分を縛り付けていた鎖がジャラジャラっと音を立てて外れるのが聞こえました。笑われるかもしれないけど、本当に聞こえたんです…!

そこからもう1度自分を見つめ直し、”失敗した経験を忘れられないまま、クヨクヨしていても仕方ない”、”今の自分に期待してくれる人がいるなら、挑戦しなきゃもったいない”、と前を向けるようになりました。

ーーーサクセスストーリーが始まりそうな予感(笑)。

りょーやん:それから家にこもって「自分はこれからどうなりたいのか?」を、誰とも話さずに考えました。僕は人の影響を受けやすいので、他の誰でもない自分の意思で決めたかったんです。

そうすると、「やっぱりタレントになりたい」と思う気持ちが強いことに気づきました。普通の人ならここで安定を求めてしまうような状況だったかもしれません。でも、まだ自分には家族などの背負うものがない。それならもっと攻めた人生を送りたいと思ったんですよね。

ーーーそれでライバーに転向を?

りょーやん:俳優やモデル、お笑い芸人などのように名称で専門分野が分からず、ジャンルが幅広い人の総称がタレントだと考えていて、僕はその中でライバータレントを目指しているという状況です。ですので、タレントを諦めてライバーになったわけではありません。

所属事務所の社長と出会えたことも、今の自分を形成している要素としては大きいです。「これからライブ配信がどんどん盛り上がってくるから、タレントを目指すならライバーをやってみたら?」と声をかけてもらい、そこから僕のライバー人生がスタートしました。

ライバータレントとは言ったものの、ライブ配信を広めたい!とまではこの段階だと考えてなかったですけどね(笑)。

ライブ配信は自分らしくいれる場所

ーーーゼロからの再スタート。やはり最初は苦労しましたか?

りょーやん:どうしても最初はリスナーさんが集まらないので、誰にも見てもらえない状況はしんどかったですね(笑)。なので、最初は自分もリスナーとして他のライバーさんの配信を見にいったりしながら、勉強する時間が多かったと思います。

その上で、「どういうコンテンツで勝負するのか」「ライブ配信を通して目指したい世界はどういうものか」をとにかく考えて、シンプルですが「楽しい」「元気が出る」と思ってもらえる配信を極めようという結論に至りました。

やっていくうちに気づいたことなんですが、ライブ配信って人間性と人間力がないとリスナーさんが離れていってしまうんです。

ーーーどういうことですか?

りょーやん:ライブ配信は、リスナーさんとの距離がめちゃくちゃ近いんです。配信にはその人の本質的な人柄や想い、ときにはマイナス面さえもにじみ出てしまうので、嘘がつけない。

自分でも意識していない細かい表情なんかを、リスナーさんは敏感に読み取っているケースが多くて、「元気ないね」とか「疲れてるね」って言われた経験があるんです。そんなつもりはなかったけど言われて初めて気づく、みたいな。

小手先でごまかそうとしても隠せないですし、逆に見てくれていることが安心感につながったりもします。だからこそ僕は「楽しんでほしい」という気持ちにウソがない状態での配信を心がけていますね。

ーーーすごい。距離が近い分トラブルもあるのでは?

りょーやん:おっしゃる通りです。過去にかなり熱量の高いリスナーさんがいたんですが、そのリスナーさんが僕や他のリスナーさんと対立したことがあり、結果的にその出来事がキッカケでごっそりリスナーさんが離れていったこともあります。

ただ、その時支えてくれたのもやっぱりリスナーさんでしたね。ライブ配信にはコメント機能があるので、配信中はリスナーさんからのコメントが随時届くんですけど、誹謗中傷もあったりした中で、味方でい続けてくれるリスナーさんには救われました。

その時に味方でいてくれていたリスナーさんとは、今でも良好な関係を築けています。たまに僕が配信で間違ったことを言うと、「それは違う」「その考え方はよくない」と指導してくれたりもするんです(笑)。この年になって注意してくれる人はそうそういないので、ありがたいですよね。

ーーー共に乗り越えたからこそ、強い絆が生まれだんですね。

りょーやん:そうですね。僕の配信は元気を届ける楽しいコンテンツの他に、恋愛相談に乗ったり、真面目に語るコンテンツもあるんですが、コアファンの間ではそっちが人気だったりします。

リスナーさんと自分は鏡合わせなんです。自分がブレているときにはリスナーさんのセグメントも別れたりしていたけど、確固たる強い想いを持ち始めてからは濃いリスナーさんが増えたように思います。

ーーー大変な過去もあったけど、りょーやんさんは人がお好きみたいです。

りょーやん:思い返してみると、学生時代の部活がかなり影響しているかもしれません。中学校ではバレーボール、高校ではボート部だったんですが、チームの素晴らしさが身にしみて分かった時期でした。

それから、僕の場合は1人で何かをやるよりも共同作業の方が達成感が大きいんです。1人では出来ないこともたくさんありますし、みんなで一丸となってより良い世界を作りたいんです。

覚悟を決めなければ成功はない

ーーー自身でも配信する傍ら、マネジメントもされているということですが?

りょーやん:ぶっちゃけると、そもそもライブ配信をこんなに続けるつもりはありませんでした。僕がメインでライブ配信をしている「Pococha」にはランクがあって、上がっていくほどに報酬形態も変わるんですが、そのランクが伸び悩んだ時期があったんです。

その時、実はライブ配信だけじゃなくてフリーランスの仕事も続けていたので、どうしてもライブ配信単体に本腰を入れることができず、何もかもが中途半端だった。事務所の社長と話し合い、辞める選択肢もあったんですが、やりきってない状態で辞めるのは違うと思い、覚悟を決めてライブ配信1本に全力投球することにしたんです。

その後、2週間で最高ランクまで上がることができ、そのノウハウを事務所に新しく入ってきたライバーへの指導に活かす方針になったのが、僕がマネジメントをするようになった経緯です。

ーーー自分自身で成功体験を作ったことがキッカケだった。

りょーやん:とはいえ、ランクを上げるための必殺技があるわけではないので、僕がマネジメントを担当しているライバーさんには、主体性を大事にするよう伝えています。

そもそもどういう人生を送りたいのか、どんな夢を描いていて、ライブ配信を通してどんな自分になりたいのかなどをしっかり言語化してもらい、そのためには自身のライブ配信はどういう方向性にしていくのが適切なのかを考えるところからスタートしています。

ランクを上げることだけ考えて短期的に目標を立てると、思うようにいかなかった時に焦ったりイヤになってしまう。セルフブランディングの仕方や、ライブ配信の世界観をどう構築していくかなど、中長期的な目線でスタンスや心持ちから共創していくやり方を推奨しているイメージですね。

ーーー結構ロジカルなんですね。

りょーやん:先ほども言いましたが、リスナーさんは自分たち以上に自分たちのことを見てくれています。リスナーさんに応援してもらうためにも、自分らしくいることが不可欠なんですよね。

リスナーさんと向き合い、枠を整えながら、明らかに達成が難しそうな無謀な目標設計ではなく、現実的な夢の実現を目指してほしいんです。

ーーー枠を整える、というのは?

りょーやん:誹謗中傷しかしてこなかったり、マナーの悪いリスナーさんもたまにいたりするんですが、そういうリスナーさんへの対処を広く「枠を整える」と表現しています。

ちなみに、あまりにもひどいリスナーさんに対してはブロックしたり、コメント禁止にすることもできるんですが、僕はできるだけ寄り添うようにしています。いつまでもマナーの悪さが続くようであれば、「マナーとしてよくないよ」とだけ伝えて、それでもまだ直らない人に対してはしっかり叱ります(笑)。

マナーの悪いリスナーさんの存在は、他のリスナーさんの気分を害するという面もありますし、応援してくれているリスナーさんが楽しめることを最優先にしたい。リアルの場でも、何かイヤなことがあってストレスを発散したい時って誰にでもあると思うんですけど、それをやり続けていると周りから疎まれますよね?

「他のライバーさんの配信を見にいった時もそれだと嫌われるよ?」とだけ言えば、ほとんどの人は理解して態度を改めてくれます。せっかくたまたまでも自分の配信を見にきてくれたんだから、いい出会いにしたいし、自分の思想に共感してくれる人が1人でも増えればそれは嬉しいことだと思っているので、排他的な姿勢は控えるようにしています。

ーーーマネジメントと並行していることで自身の配信にも影響はありますか?

りょーやん:ライバーは何気ないひとことで信頼を失うことも多々あるので、配信中の言葉選びは慎重になりましたね。事務所の後輩が勉強のために僕の配信を見にくることもあるので、リスナーさんファーストでやりたい反面、立ち振る舞いや発言内容などには最新の注意を払っています。

みんなに元気を届けて、笑顔が溢れる世界を作りたい

ーーーライバーになった前後でどのような変化がありましたか?

りょーやん:全てが変わりました。僕はみんなを幸せにしたい、みんなと楽しみたいと昔から言い続けてきたんですが、綺麗事だと捉えられることも多くありました。あまりにも言われすぎて「あれ?この気持ちはウソなのかな?」と自分でも思ってしまうほどに。

でも、違った。自分が本気で思ったことを発言し続けることで、共感してくれる仲間ができるんだとライブ配信を通じて実感したんです。今では、自分の考えは間違ってなかったんだ、言い続けてきてよかった、と自信が持てるようになりました。

だからこそ、本気で取り組みたいんです。ライブ配信は、素直に思っていることが言えて、自分らしくていいんだと思わせてくれる場所ですからね!

ーーーこれからライバーを志す人に向けてアドバイスはありますか?

りょーやん:ライブ配信は数をこなしてクオリティを上げる努力も必要な側面があるので、決して簡単ではないです。リスナーさんも日々変化するので、同じことだけ続けていてもマンネリ化するし、苦手なことでもやってみる精神が大事になってきます。

変わることを恐れず、夢や目標はしっかり伝えて、自分らしく嘘なくリスナーさんと向き合えば、必ず共感してくれる人は現れるはず。まずは自分が楽しんでやることが1番大事なので、それを見つけるところから探してみるといいと思います。

これから挑戦したい企画を聞くと「大人数で鬼ごっことか、リスナーさんを巻き込んだ楽しい企画がしたい」と言っていたりょーやんさん。きっと頭の中はライブ配信のことで一杯なんでしょう。

明るくて、人が大好きで、まっすぐな彼の今後の活躍に期待したいですね。ライバータレントとして、ビッグになってくれることを願っています!

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