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ライブ配信には“リアル”さが求められている

インタビュー

DJの魅力を世に広めるため、「17 Live」でライブ配信をスタートしたDJ MELさん。なんとそのフォロワーは全世界で40万人を超え、日本だとトップクラスのイチナナライバーなんだとか。

いかにして彼女がそこまで成り上がったのか。経験や信念を深掘りすると、意外な一面がたくさん見えてきました。ぜひ最後まで読んでみてください。

自分ならではの強みを模索した日々

ーーー(!)なんだか今日は、いつもと服装の雰囲気が違いますね…!

MEL:ワンピース、変ですか…?もう少し大人っぽい格好もしたいんですが、童顔なのでなかなか…。

【プロフィール紹介】DJ・タレント・ライバー。2018年6月にライブ配信での活動をスタートし、わずか1年でフォロワー数が40万人(日本最多)に到達。世界各国に熱烈なファンが多数存在し、ライブ配信プラットフォーム「17 Live」の総合ランキングで世界第3位に選出されたこともある。

ーーー(心の声:控えめに言ってめちゃくちゃ可愛いです!)もともと音楽には馴染みが深かったんですか?

MEL:家庭環境は、多少なりとも関係しているかもしれません。父がバンドマンだったこともあり、私も中高はバンドでドラムを担当していましたし、作曲も(趣味レベルですが)当時からやっていました。

ーーーそこからDJに興味を持った経緯が知りたいです

MEL:「YouTube」でベルギーの音楽フェス『Tomorrowland』の映像を偶然目にし、そこで見たデヴィッド・ゲッタのパフォーマンスに衝撃を受けて、“私もたくさんの人に音楽の素晴らしさを伝えたい”と思い、DJを志すようになりました。

ーーー偶然ですか?ある意味すごい!

MEL:DJ KOOさんへのリスペクト精神から、衣装にもこだわっています。DJを軸としながらもその枠に囚われず、彼のようにタレントとしても活動の場を広げたいと心に決めていたんです。

ーーーなるほど。

MEL:当時は、DJの間でTwitterやInstagramを活用している人の割合が、とても少なかった。彼に倣って積極的にSNSを取り入れながら、自分の魅せ方を追求していくことで、徐々に存在感や影響力が大きくなり、今の地位を確率しました。

ーーー戦略的なSNSプロモーションが実を結んだ、と。

MEL:スキルはあって当たり前なので、そこでは勝負しなかったです。“他のDJにない部分はなんだろう?”と考えたときに、今の時代にマッチしていて、差別化の手段になりそうなSNSを利用しない手はありませんでしたね。

ーーーMELさんならではの強みやこだわりは、他にもありますか?

MEL:DJを定義するならば、ひとつのショーケース(パッケージ)であることだと考えています。だからこそ聴覚を刺激するだけでなく、ビジュアルやコンセプトをしっかり作り込む。視覚でも楽しんでもらえるような、“魅せる”パフォーマンスが最大のセールスポイントです。

リスペクトこそが純粋な応援に繋がるポイントだ

ーーーライブ配信との出会いについてお伺いしたいです。

MEL:TwitterやInstagram以外のルートで、DJを布教する方法を探していたときに、当時ユニットを組んでいた相方が教えてくれたんです。方向性の違いから結果的には解消しましたが、タイプが違うからこそお互いをリスペクトし合って切磋琢磨でき、いい経験になりました。

ーーーライブ配信を始めたことで、壁にぶつかったりも?

MEL:これまで使ってきたどのSNSとも、表現方法が違って苦労はしました。編集ができないリアルタイムコンテンツならではの難しさがあり、当初はリスナーさんとのコミュニケーションや、距離感に悩んだこともあります。

ーーーどなたも最初は苦労されます。

MEL:ライブ配信の良いところは、ライバーとリスナーさんの距離が近いことですが、1歩間違えると個人的な感情を持たれたり、見返りを求める人が集まってしまう。私は、あくまで本業のDJを布教するツールとしてライブ配信を始めたので、とにかくDJとしての結果を出し続けました。

ーーー関係値に影響はありましたか?

MEL:“ライバーとしての私”を知って好きになってくれたリスナーさんも、どんどん“DJとしての私”を認知してくれるようになり、粘着的な人や不純な気持ちで接してくる人はほとんどいなくなりました。親近感がなくなったわけではなく、ただの身近な存在からリスペクトに値する存在になれたんです。

ーーー羽ばたいていく姿を見て、リスナーさんの目線も変わっていった。

MEL:“類は友を呼ぶ”という言葉があるように、ギフティングのことで頭がいっぱいになると、同じように見返りを求める人が増える。自分の夢や目標を明確に伝え続けることで、純粋に応援してくれるコアなファンだけが残るし、そのためには成果を出すことが不可欠だと、身を以て体感しました。

“やりたい”を実現するために、準備は怠らない

ーーーポジティブでハキハキしている印象ですが、昔からその性格ですか?

MEL:親の教育方針が、基本的には“やりたいことをやらせてくれるスタンス”だったことが大きいです。実家が病院を経営しているので、きっと医療従事者になってほしい想いはあったと思いますが、どうしてもDJを仕事にしたいと伝えた時も認めてくれたし。

やりたいだけやって、飽きたらうちで働けば?くらいの温度感で(笑)

ーーー寛大なご家族を持って、幸運でしたね。

MEL:ただ、その申し出をするにあたって、私は看護師免許を取得して臨みました。自分のしたいことを感情論だけで相手に押し付けるのではなく、心理的に自分のペースに持ち込む準備を怠らないことが重要です。選択肢をセットで用意し、その上で私はこっちを選びたいと言えれば、ロジカルに説得しやすい。

ーーー考え方がめちゃくちゃかっこいい…!

MEL:これはライブ配信にも通ずることですが、私は1回の配信ごとに、必ず何かしらの目的を設定しています。雑談をするにしても、“リラックスすることがゴール”のように、行動の意図を言語化するクセをつけないと、“何のためにやってるんだっけ?”となりがちですし。

ーーーモチベーション維持の参考になりそう。

MEL:考えすぎても時間がもったいないし、ちょっと無理やりでもいいから、配信する意味を見出すと楽しめますよ!当時の私は、1日の配信時間が平均8〜12時間(週5)でも苦痛じゃなかったし、本業が忙しくて配信に時間が割けていない現状の方がつらいです。

ーーー多くのライバーさんが抱える“配信がつらい”という悩みと真逆(笑)。

MEL:ライブ配信がつらいと思ったことはないですね。純粋に楽しいし、“原点”でもあるので。母数が少ないことで認知度も低いDJという職業の私が、ライバーとして世界に認められたことで、注目されることに繋がったのは紛れもない事実。

ライブ配信が夢を叶えるためのツールとしてもっと広まってほしいし、ライバーの社会的地位を向上させたいです。

虚像ではなくリアルな自分を追求すべし

ーーー数あるプラットフォームの中で、「17 Live」を選んだ理由はございますか?

MEL:世界中にユーザーがいること、オフラインイベントやプライズの質が高く、自分の目的を達成するために最も適合性がありました。DJ自体がグローバルな職業ですし、世界で活躍するためには日本の中だけで知名度を上げても限界がある。

ーーー確かに。

MEL:言葉の壁はありますが、交流する意思があれば案外なんとかなるし、いろんなカルチャーを取り入れる中で価値観も変化していく。国ごとにリスナーさんのリアクションも違って勉強になるので、コミュニケーションを取ることができる環境だけでも価値があると考えています。

ーーーライブ配信の素晴らしさって、どんな部分ですか?

MEL:画面を隔てたテキストコミュニケーションがメインではあるものの、ここで構築された関係値は根深いです。いわばライバーとリスナーさんは家族みたいなもので、お互いが生活の一部になっている。

ーーー家族、ですか。

MEL:最近はあまりないですが、始めたての頃はコメントが止まる瞬間がありました。そんな時に、私が意識していたのはリスナーさんのバックグラウンドを積極的に聞くことです。仕事や家族のこと、なんでもいいのですが、とにかく知ろうとして話しかけ続けた。

ーーーはい。

MEL:すると不思議なことに、これまでは知り得なかったファンの情報が混ざり合うことで、枠の空気や色が形成されていったんです。私の配信を見に来てはいるけれど、見に来ている人たちありきでひとつのコミュニティというか。

ーーーまさしく、ライブ配信はチーム戦だとおっしゃるライバーさんがいました。

MEL:“アーティストとして好き”よりも“人間として好き”でいてもらえるような、人間力の高さで勝負ができるコンテンツだと思います。“虚像ではなくリアル”を求めている、現代のニーズとの結びつきが深い気がするんですよね。回答までの道のりが長くなりましたけど、それがライブ配信の良さかな、と。

ーーー最後に何か一言いただけますか?

MEL:ギフティングをしてもらって、初めて“ありがとう”は遅すぎます。“してもらって当然”というスタンスは、絶対にNGだとよく覚えておいてもらいたい。リスナーさんは仲間です。自分のために消費する駒ではないので、日頃から感謝の気持ちを忘れずに、ライバーである以前に“人”として精進していただければ嬉しいです。

とにかく真面目で思慮深くて、見た目とのギャップに感動しっぱなし(失礼)な時間でした。今後は世界で活躍できるDJになって海外のメガレーベルから曲をリリースしまくって、パフォーマンスで世の中を元気にしたいとのこと。

陰ながら、応援させていただきます。

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